電動キックボード荷物版!?
8月も今日で終わり。日の暮れが早くなっているのがわかります。この時期になると思うのが、「残すところ今年も〇カ月しかない・・・」。今なら残り4カ月、そして次が3か月、次が2、ついに1となって、「今年も終わっちゃった」とため息をつくのが恒例行事。またもやため息にならないように、残すところ数カ月を無事に、納得して過ごし切りたいものです。
この夏、ユニスタ本店のある自由が丘駅周辺で、例年とは違う風景が見られることに気づきました。それは電動キックボードを利用して、風のように走るたくさんの人たちの姿です。
白にブルーの地の「LuuP(ループ)」と呼ばれる、そう、あれです。今年になって家々の間とか、ちょっとしたすき間にこのキックボードの駐車場(駐輪場?)が次々登場し、今では10台ほどがまとめて置かれている場所も。駅から少し離れた場所に多いのは、駅周辺に行く人の足として活用されることが多いからでしょうか。当初はどれくらいの人が利用するのかなと疑問に思っていたのですが、かなりの人が利用していて、私のチャリの横をす~っとすり抜けていくときも。かなり速いスピードです。
この「LuuP」なる電動キックボード、創業者の話が新聞に掲載されていました。それによると、現在32歳というCEOは、東大在学中に卒業したら仲間と会社を創ろうと決め、50年後、100年後の日本に必要とされ、なおかつ自分たちじゃないとできないものをやりたいとの思いで、いろいろ試行錯誤を続けたそうです。
そして誕生したのが「LuuP」。発想の原点は、「ウーバーの介護版」です。訪問介護スタッフが、地域によっては移動するのに適切な交通手段がなく、苦労が多いことに着眼したとか。東京の場合、渋谷、新宿、池袋など都心から放射状に鉄道が伸び、横への移動は思うようにできません。バスがあればまだいいけれど、なければタクシーか自転車か・・。そんな街中に新しい交通手段を導入するなら、小さな乗り物を、しかもレンタルできればなおいいではないか。そんな発想から生まれたのが「LuuP」だそうです。
自由が丘周辺だけでなく、気づけば国道246といった車通りの激しいなかを走る人もたくさん見かけ、あちこちで利用されていることがわかりました。若い人に限ったものと思いきや、中年男性や女性もためらわずに使っているようです。ただ、車道を走るため、車を運転する人にとっては気になる存在であるはずです。便利とはいえ、ぜひとも安全に気をつけて走ってもらいたいですね。
「LuuP」の誕生話を知ったうえで思うのは、今の時代に求められるのは「発想力」だということ。アイデアを膨らませ、製品化するチャンスは誰にでもあって、「LuuP」のように大きく飛躍することもできます。
ちょっと話は逸れますが、私立中学の受験問題も、知識の量を問うだけでなく「どんなことが考えられるのか」、といった発想力が求められる文章問題が各教科で増えていると聞きました。今や詰め込み式ではなく、身の回りの出来事や様子を的確に見て、自分なりの意見を持つことが重要視されているようです。
それは仕事に携わる大人だって同じ。現状に疑問を持ち、よりよい策はないかと常に考え続ける。ユニスタの場合、仕事柄商品を右に左にと移動させることがとても多いのですが、「LuuP」の荷物版があるといいなって思います。人ではなく、荷物だけをのせて配送するシステム。郵便局のかわいい無人配達カーが話題になったことがありましたが、車の横を、荷物版「LuuP」が疾走~♪。人力に頼ることが多いので、スタッフは大いに助かります。そのうち専用レーンができたりして!?
空飛ぶ宅急便も現実実を帯びています。今は夢物語かもしれませんが、「LuuP(ループ)」に負けない画期的な商品が生まれたら本当にいいと思います。皆さんもぜひ一緒に考えてみてください!