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通学用も登場「ファン内蔵ベスト」

先日の朝日新聞夕刊に、猛暑に対応する学生服の工夫が第一面で紹介されました。

 まずは、日傘。小学生が登下校の際に傘を差すよう、学校側が指導しているという話題です。紹介されていたのは、埼玉県熊谷市。全国的に真夏は最高気温が全国トップレベルになるところです。ただ、雨傘では遮光性能で心もとない部分があるため、市がUVカット率や遮光率の高い子ども用の日傘を独自に開発し、市内の小学生を対象に無償で配布したそうです。

 日傘を差すのと差さないのでは、本当に暑さの感じ方が違います。背の低い小学生にとっては地面からの熱も感じやすいため、日傘の使用は体を守るためにも有効ですね。どんな色や柄のものが配布されたのかまではわかりませんでしたが、これが夏の定番となった今では、自分で気に入った日傘を用意して使っている子どもも多いとか。軽くて、はたから見ても楽しい柄のものが増えるといいですね。

 ただ、傘って人と人とがすれ違うとき、結構注意が必要。雨の日に、とくに狭いガードレールの中を人と人とがすれ違うとき、お互いちょっと気遣い合えれば問題ありませんが、これまで前から来た人にまったく避ける気配なく、そのまま突っ込んでこられて怖い思いをしたことが幾度かあります。多くの人が使うようになった日傘ですが、雨の日も晴れの日も、使用するときは人への思いやりを欠かさずにいたいものですね。

 次に紹介されていたのは、ハーフパンツ。夏休みの登校などでこちらを推奨している私学が増えていますが、栃木県宇都宮市の学校では、市販のハーフパンツを制服として着用できるようにしています。公立校では、ポロシャツをそのようにしているところもありますよね。もちろん色は白か紺、といったように決められてはいますけど。

 宇都宮市で許可したハーフパンツは、全部で5種類。形がいくつかあるなかから選べ、夏用の制服のオプションとして扱っているとのことです。ハーフパンツなら毎日ザブザブ洗えるので、利用しやすいというメリットもあるでしょう。

 そして、もっとも興味深かったのは、東京都立川市の中学校が導入した、ファン内蔵ベストです。建築現場などで働く皆さんが着用している姿をよく見る、あれです。外で働く方の健康が本当に心配になる昨今、身体が熱くならないように工夫された作業用のもので、年々品質が向上しています。値段はそれなりにするようですが、これを学生服に応用したわけです。

 とくに登下校に時間がかかる生徒の多い地域では、とても好評とのこと。こちらも無償貸与で、まだ一部の生徒しか利用していないそうですが、評判がよければ全国的に広がっていくかもしれませんね。

 制服も、これからはアイデアの時代。恰好悪いとダメだけど、これならいい!っていうものがたくさん生まれていくといいですね。それも、当事者である学生さんが提案すると一番説得力があります。例えば、外履きのまま校内に入る上履きのない学校で、雨でも歩きやすく、湿りにくい靴とか。何かいいアイデアが浮かんだら、ぜひ学校側に提案してみるといいと思います。ユニスタも、ぜひ協力したいです!

 夏休みに入りました。学生の皆さん、健康に気を付けて実りある時間を過ごしてください。

 

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