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職場体験レポート③

夏休みももう終わり。学生の皆さんは予定していたとおりの勉強や部活動、そしてプライベートと充実した時間を過ごせましたか? といっても、コロナの影響で思うようにならなかった場面も多かったと思います。神奈川県で教員を務める知人の先生は運動部の顧問もしていましたが、この夏はいつもの合宿がコロナ感染者の増加で急遽中止に。思い出の一つとなる合宿が行えず、学生さんはもちろん、先生も超がっかり。しかも、食材の手配などをしてくれていた合宿先の旅館に迷惑をかけてしまうことになり、心苦しさを感じないではいられないと、肩を落としていました。

 そこで、先生はどうしたか。なんと、一人でその旅館に出向いて宿泊。本来であれば50人以上が泊まるはずでしたが、そのたった一人に旅館の方々が暖かいおもてなしをしてくれ、感激したそうです。いつもと違う夏、まさかの夏になってしまいましたが、その後は気持ち新たに部の指導に当たっているとのことでした。

 さて、今回も7月に行った「職場体験」の続きをレポートします。

体験の後半は、座学です。制服にまつわる歴史や製造工程などを、ユニスタで用意した資料やYouTubeの映像を使って説明していきました。やはり映像があるととてもわかりやすいようですね。歴史の学習では、制服という独特な文化について知ることで、その意義を考えるよい機会になったようです。

 次に、制服販売において必要となる「採寸」についてです。中学校入学前に、3人ともメジャーでサイズを測ってもらったうえで制服をつくったわけですが、案外覚えていないものですよね。そこで、改めてどこを採寸するのか、さらに採寸の仕方についても説明しました。

 その後、ペアを組んでお互いのサイズを測る採寸実習です。この数字をもとに3年間着用する制服のサイズを割り出すので、間違いがあってはなりません。それが終わると、出た数字をもとに自分に適した制服のサイズを割り出し、実際に試着。店舗に置いてある中学、高校の中から着たい制服を選び、自由に着てもらいました。このときの学生さんたちはとても楽しそうで、もっとも盛り上がった時間でしたね。制服を理解するために男子生徒がスカートを履いてみたり、女子生徒が詰襟を着てみたりもし、その時に出た客観的な意見や感想は、ユニスタ側にとってもよい勉強になりました。

 昨今、中学校でもブレザースタイルが増えているせいでしょうか。男子2名の生徒さんは初めて着た詰襟を気に入って、高校は詰襟の学校に行きたいそうです。学ラン、やっぱりカッコイイですよね。女子生徒さんにもとても好評でした。また興味深かったのが、若い人のLGBT への理解です。一人ひとりの個性を大事にし、それを違和感なくとらえ、大人が思うほど重くとらえてはいないんだなと感じることができました。生きづらいと思わせるような世の中であってはいけない、だからこそお互いを認め合おうという空気は、若い世代ほど強いのでしょう。

 とにもかくにも、ユニスタで職場体験をしてくれた3人の生徒さん、ありがとうございました。この先も実りある学生生活となりますようお祈りしています! お世話になりました担当の先生にも、改めて感謝申し上げます。

こちらは都立雪谷高校の制服

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