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朝顔、七夕。思い出とともに育つ子どもたち

お向かいの家の玄関先に、あさがおの鉢植えが置かれていました。青と黄色のプラスチック製のもの。これ、たぶん多くの方がご記憶にあるのではないでしょうか。小学校1年生のときに理科の授業で行う「あさがおの観察」で、一人ひとりに配られる鉢植えです。学校にしばらく置いて、ある程度成長したところで自宅に持ち帰ったと思います。我が家では当時、あさがおが咲いた後に種を採って・・・、すぐに鉢植えを捨てずに何か別の種を植えて育てた気がします。鉢植えを捨てるときは、思い出も一緒に捨てるような気がして、何となく寂しさを感じたものでした。だって、かわいい一年生のときのものですからね。

 このあさがおの鉢植えを見かけると、あぁ1年生がいるんだなぁって思います。ほかにも近いところでは、77日あたりには、短冊をつけた七夕の笹飾りを持ち帰るのではないでしょうか? 持って帰ってきたはいいけれど、実はちょいと置き場所に困るんですよね。我が家ではベランダに出して、しばらく眺めていたような記憶があります。

 そして、2年生のときはヤゴを持ち帰ってきました! ヤゴとはトンボの赤ちゃんです。プール掃除を2年生全員でやって、そのときプールの水の中にヤゴがいっぱいいるのでみんなですくって持ち帰るんです。すぐに小さな水槽に入れてエサまで買ってきたのですが、置き場所が悪かったのか、水が悪かったのか、我が家ではトンボになり切れぬまま死なせてしまいました。のちの後日談ですが、娘が作文に書いてみんなの前で発表したとき、「かわいそ」と言われてしまったと落ち込んで帰ってきました。確かにかわいそうなことをした・・・と、親子が共有する懐かしいエピソードの一つです。

 こうしたさまざまな思い出とともに、子どもは成長していきます。でも時の経過とともに親子で共有するエピソードが減っていくので、寂しさを感じている親御さんもおられるのではないでしょうか。中学、そして高校3年間は本当にあっという間。お弁当作りに追われて終わる・・・そんな気もしますが、子どもは親の見えないところでちゃんと成長しています。見えない部分をしっかり見ているのは、はい、「制服」だけなんですね。子どもの様子がちょっと気になったら、そのうち「制服」内蔵のAIが内緒で教えてくれる・・・なんてことが将来的にできるようになったらおもしろいかも! ただ、それを真っ先に子どもが「却下~!」とするのも目に見えている・・・。やはり親とは、自立へと力強く成長する子どもの一番の応援団でいるのが一番なんでしょうねっ。

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