学生の皆さん、目を大切にしてね
真新しい制服を身に着けた学生さんを見かけます。ちょっと大きめだけど、ヨレのないピシッとした制服だと、違和感はほとんどないですね。むしろ大きめなのが微笑ましく、この男子生徒さんは卒業時にどれくらい体が大きくなるのかな~などと、その姿を見ながら思います。
学ランやブレザーの内側には、ポケットがついています。むかし~は生徒手帳を必ず入れておくように言われたものですが、今はどうなんでしょうか。必需品であるスマホを入れているのかなぁ。スマホなしでは生活できなくなった21世紀。校内では使用禁止の学校もありますが、どのような手立てで使い過ぎや、誤った使い方をしないようにするか。問題はこの先も延々続くであろうことは間違いありません。
京都大学が今年2月、こんなデータを発表したそうです。2020年時点で、14歳の男女の実に84%が近視を発症していた、という調査結果。30人学級だとすると、近視ではない生徒はわずか5人ということになります。え~っ???? みんなすでにメガネやコンタクトを使用しているのでしょうか!?
タブレットが全生徒に配られ、自宅に持ち帰ってみる子どももいて、親御さんが困っているという話も耳にしています。画面を見る頻度が増え、やはり使い方のルールを徹底させないと子ども自身が後々苦労しますよね。低年齢化も進み、就学前ですでに近視というケースもかなり増えているというニュースはちょっとショッキングでした。
近視だと病気の発症率が高くなり、視力を失う緑内障の危険も伴うことになります。小学生のときに「ヘレン・ケラー」のお話を多くの人が読んでいると思いますが、すごいなという感想のほかに、三重苦なんて想像できないけど、もしもどれか1つ失うとしたら何だろうと考えたことはないでしょうか。私が素直に思ったのは、やっぱり視力だけはあってほしいということでした。
私も中学3年のときから徐々に近視となり、今やメガネ、コンタクトが必需品です。でも、目は見えたほうがいいなとおばちゃんになった今も思っています。そして少し前は、生まれた子どもに対しても、赤ちゃんのときのキラキラとした目、いつまでもこのままでいてほしいと願ったものでした。
でも、やっぱり近視になっちゃった。勉強じゃない、間違いなく。当時はやったゲーム機のDSがきっかけだったなと思うんですが、親として何とかできなかったかとちょいと悔いが残っています。
多くのことをスマホで解決するようになったこの時代。パソコンも含めて、使ってもいいから同時に「目を守る」ということを、子ども、学生たちに徹底させる必要があるのではないでしょうか。入学、進級というこの機会に、親子で今一度使い方、目の大切さについて話してみるのもいいと思います。