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学校体操服もすべてメイドインジャパン。大切につくられています

2020年は2度目となる東京五輪の年。出場選手やメダルの行方も気になりますが、ウエアや用具の進化などに注目しての観戦もおもしろいですよね。今論争となっているのは、マラソン選手の厚底靴。42.195㎞という長い距離を走るとき、普通の人なら走っている途中で間違いなく靴擦れをおこし、走れなくなってしまいます。足裏への影響も大きく、それを防ぐためにさまざまな工夫をメーカーは凝らしているのですが、今回の決定はさてどうなるのか気になります。マラソンは東京から会場が北海道へと急きょ変更になっています。これ以上選手の負担にならないよう、無事開催されるといいですね。

さて、ウエアの進化といえば、学校指定の体操服もここにきて大きく様変わりを見せています。中には「ママのときと一緒!」というほど歴史を重んじ(!?)変化のない学校もあるにはありますが、かなりカッコよく、デザイン性豊かで見栄えもよくなっています。ただ、よく言われるのは価格が比較的高めなこと。「スポーツ店や量販店に超安いのが売られているけど・・・」という声も耳にします。でも、大量生産によるスポーツウエアと比べること自体が無理というものなのです。

少し前に、九州にある国内工場(宮崎県にある菅公学生服(㈱)の志布志工場)で製造の様子を見学してきました。学校制服同様、体操服もすべてが日本製です。メイドインチャイナ、とかじゃないんですよ。海外で大量生産されるスポーツウエアとは、そもそも生産工程がまったく異なるのです。

まず倉庫には、製品になる前の生地である「原反」が山のようにありました。全国の学校に対応するため、青といってもさまざまな色合いのものがあって、倉庫には常時7000本という原反があるそうです。これをもとにジャージ上下、パンツ、ウィンドブレーカーなどを各学校の指定サイズに合わせて裁断。そして、縫製していきます。途中2度の検査があり、大型機械も稼働させながら細かな作業はすべて人の手です。各学校デザインが異なる中、本当に器用に手を動かしながら、たくさんの職人さんが担当の部署に分かれて働いていました。

手頃な価格で売られているスポーツウエアの大半は海外でつくられたもの。でも、学校に納品するスポーツウエアは違います。海外で大量生産できればいいけれど、毎年入学する学生数は各学校数十人から、多い私学で2~300人と限られているのでそうはいきません。いつデザイン変更されるかもわかりませんし、大量に倉庫に保管するには場所もお金もかかります。ですので、小ロットを毎年入学の時期に合わせ、手間暇かけてつくっているのです。子どもの数は減る一方ですが、だからこそ一枚一枚に心を込めて。

学校体操服には、たいていネームも刺繍されています。3年間着用する、その人のための1枚としてお手元に届きます。そして、とても丈夫につくられているので、卒業してからもずっと着られるほどですよね。外では無理というのなら家着として活用できると思うので、ぜひ大切に着ていただけたら嬉しいです! 

 

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