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リモート授業に思うこと

緊急事態宣言によって、都立高校はリモート授業がここ数日全面的に行われています。知人で某都立の先生は、各教室内にあるコンセントだけでは足りず、廊下からあちこちの教室に伸びた配線コードを使ってリモート授業を行っていました。廊下に生徒の姿はなく、延長の延長の延長コードが堂々はいつくばっている感じ。先生方も大変ですが、こんな光景がまだ続いているのかと思うと心が痛みます。

 でも、制約を厳しく受けているのは東京都管轄の都立高校だけで、私立は独自の対策に任されているようです。都立は部活も完全に停止され、生徒さんは本当に気の毒です。こんなことしか言えなくて心苦しいけれど、一日も早いコロナの収束、そしていつもの日常が戻ることを祈るばかりです。まだ先の見通せない厳しさはありますが、そのときは思い切り暴れて学生時代を謳歌してほしいと心から思います。

 今年の3月に都立高校を卒業した女の子と話をする機会がありました。彼女は野球部のマネージャーで、朝練、昼練、午後練、土日は練習試合と常に選手と帯同して忙しい日々を送っていましたが、コロナで学校へ行けなくなり、その時選手たちと会えない寂しさを痛烈に感じたそうです。当たり前に見ていた顔が周りになく、ラインで話す程度。会わなくちゃ何も伝えられない、伝わらないと感じたそうで、そのときまるで選手たちのお母さんになった気分で彼らがどうしているのか心配になったと言っていました。

 部活を通して感じ、学ぶことってたくさんあります。部活でなくても、学校に行って皆と顔を合わせ、いいことばかりじゃないけどたくさんの経験ができるのが学生時代。就活のとき求められるという「コミュニケーション能力」も自然に育まれ、その機会が今多く失われていることがとても気になります。でも、教育でうるさく言われるコミュニケーション能力って、得ようとして得られるものじゃないですよね。目の前のことに正面から向き合っていけば(時には斜に構えてもいいと思うけど)、勝手に身につくような気がします。その正面から向き合えるような環境を、大人がきちんと整えてあげる。大人もしっかり責任を果たさなくちゃね、と思います。

 GWが終わり、沖縄・奄美地方は梅雨に入りました。今月は夏服への移行期間になりますね。夏服の準備はしていますか? 今のうちに確認チェック、しておいてくださいね。また新入生向けの夏服は、これから配送される学校もあります。該当の方は今しばらくお待ちください!

 

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