ユニスタの夏休みが終わり、再起動♪
ユニスタの夏休みが終わりました。
身内の話で恐縮ですが、制服業界というのはいわゆる一般企業とはちょっと違ってイレギュラーな活動をすることが多く、メインは新入生向け制服販売なので、繁忙期となるのが年明けから4月です。この間はそれこそ食事もゆっくり取れず、ブラック企業と言われてもおかしくないくらいの忙しさ。すべてが同時期の納品なわけですから、当然のごとく、日を追うごとに緊迫感と疲労が増していきます。
お客様からの問い合わせも集中し、その一つひとつに対応しながら入学式までに皆様に品物を届け終わると、心からホッとします。でもそれもつかの間、次は夏服の納品の対応です。やっと落ち着くのが梅雨に入るか入らないかの頃で、そんなこんなで迎える夏休みは心と体をしっかりと休める時期。と同時に、次の販売に向けてのスタートとなりますので、ユニスタのみならず制服業界に身を置くスタッフは、皆この貴重な夏休みという時間を悔いなく過ごすために(笑)、綿密な計画を立てて過ごしたはずです。
かくいう私はというと、日本全国の島をめぐりたい・・・という夢を果たすべく・・・、だったらいいのですが、実はかなり成り行きで過ごしてしまいました。でも、ダラダラと過ごす時間も案外悪くはありません。普段余裕がなくてあまり見られないテレビ番組をかたっぱしから見て、思いのほか充実感がありました。
ネットフリックスで韓国系ドラマを見たり(何で「イカゲーム」はヒット作なのだろうと思いながらやっぱり見続けて、でもその答えは得られていません)、かつて流行った日本のドラマを見たり・・・。このダラダラ感は学生の皆さんには失礼と思うくらいですが、日頃できないことをやるっていいですね。
で、個人的に好きな番組がNHKの「ドキュメント72時間」と「プロフェッショナル」で、少し前の再放送があったりして改めてハマってしまいました。とくに気に入った一つをご紹介しますと、「ドキュメント72時間」で渋谷のスクランブル交差点近く、京王井の頭線側にある新聞スタンドのお話です。かつては電車に乗ればおじさんたちを中心に新聞を広げる姿が見られ、夕方はスキャンダル話も含めて人気の夕刊紙を手にする人がたくさんいたのに、今はどうでしょう。誰も・・・といっていいくらい、見ていない。そんな時代にあって、新聞スタンドがどんどんなくなっていくというのは寂しいけれど当たりまえの話で、唯一残った渋谷のスタンドにどんな人が足を運ぶのか、大変興味深く見ることができました。
なるほどと思ったのは、年配の女性が仕事帰りに毎日必ず立ち寄って、夕刊を必ず買い求めるというもの。3紙も手にして、それを読み比べるのが日々の楽しみだそう。すごい! 確かに新聞は各紙報道の仕方に特徴があります。それを読み比べると結構解説が違って面白いんだそうです。一つの事例に対し、ネットでサッと見て「あ、そうなんだ」で終わりがちな今の時代にあって、こんな使い方をする人もいるんだと驚きを隠せませんでした。
夕刊をなくし朝刊のみにすれば金額も抑えられ、それを売りにしている新聞もありますが、我が家では夕刊も配達されるため、ざっと目を通す程度ですが案外楽しみにしています。朝刊よりも一足早く報道に触れられるというメリットもあり、このドキュメントを見てきっと新聞社の人はすごく嬉しかっただろうなと思います。
ほかにも、英字新聞を毎日買っていく人、店主の笑顔にひかれて訪れる人など、どの人も魅力的に映りました。何より、こうと思って、こうと信じて毎日を過ごしている。そんな姿勢がステキだなって。代わり映えのない日常をいかにして実りある時間にするのか。やり方はいろいろあるでしょうが、このドキュメントから何とはなしに力をもらった気がしました。放映後の反響もぜひ知りたいなと思った次第。
ところで、「ユニスタ版ドキュメント72時間」がもしあったら・・・、いやいや、連日いろんなことが起きてますからね。きっと新聞スタンドに負けないくらい、おもしろい作品ができるんじゃないかと思います~。