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デフリンピック、観戦しました!

デフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際的な総合スポーツ大会、東京2025デフリンピック。26日が閉会式となりましたが、ここ数日、ニュースなどで報道がありましたね。各会場は大勢の観客が訪れて盛り上がったようです。

第1回夏季デフリンピックは1924年にパリ(フランス)で開催され、これまで日本での開催は一度もなかったそう。つまり、日本での開催は今回が初めて。この夏は世界陸上で盛り上がりましたが、その余韻もあって、これは観に行って応援しなくてはと、大会の序盤に会場のひとつである駒沢オリンピック公園総合運動場へ行ってきました!

この大会、なんと入場は無料。まず行ってみたのが、体育館です。男女バレーボールの予選が行われていて、キャパがさほど大きくないこともあり会場はすでにかなりの熱気に包まれていました。そして、客席には団体席が作られていて、近隣の小・中学生が授業の一環として観戦に訪れていたんです。

職業柄なんでしょう、制服姿の生徒さんを見て、あそこの学校かな? なんてすぐに思ってしまいましたが、こうした大会を間近で観てみんなで応援するというのはとてもいいことですね。選手の皆さんは聴覚に不自由があるので、拍手や声で応援するのではなく、両手をくるくると動かすことで声援を送ります。最初はちょっと遠慮気味だった生徒さんも、そのうち慣れて周りの人に合わせて両手をくるくる。さらに腕をもっと高く上げながら、エールを送っている姿もたくさん見られました。

コート上で観られたのは、もちろん各国選手の迫力あるプレーです。バレーボールは団体スポーツ。選手たちはコートの中で、お互い身振り・手振りですばやくコンタクトをとっています。ホイッスルや掛け声が聞こえないといった大きなハンデをまったく感じさせない動きには本当に驚かされます。試合前の両国国旗掲揚で、一列に並び、手話で歌詞を表現している国もあってそんな姿も印象的でした。

陸上競技場にも足を運んでみましたが、こちらにも団体で制服姿の小・中学生が観戦していました。会場のコンコースでは、選手が観戦に来た人と交流したり、応援に来た人同士が手話で交流している姿などが多数見られ、そんな光景が見ながらふと思ったことがあります。

それは、普通に歩いているとその人がろう者であることに周囲はなかなか気づきにくい、ということです。手話で話している姿を見て、初めてその人が聞きづらいであろうことに気づく・・・。ろうの人が身近にいないと、その暮らしぶりや文化を知る機会は普段なかなかなく、想像の域をどうしても出ません。そう考えると、今回のデフリンピックは、聴者側が知るべきことは何かなど、意識を少なからず変えるきっかけにはなったのではないかと思います。誰もが生きやすい共生社会に向けて、活かされる大会であったらいいですね。

会場に足を運んだ学生の皆さんは、今回どんな感想を持ちましたか? 授業の一環だったので、感想文やレポートとか提出したのかな? スポーツ観戦のおもしろさも改めて感じたのではないでしょうか。日本選手が大勢活躍し、競技最終日には女子バレーと女子バスケが金メダル! 女子バスケは1点差で勝利するという試合内容で、これは生で観たかった~と思いました。ネット配信だけでなく、テレビ中継もしてほしかったと思ったのは私だけでしょうか!?     

   

 

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