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「MADE  IN  JAPAN」の学生服。お渡しが始まっています

1月にご注文いただきましたお客様から順番に、出来上がった制服のお渡しが始まっています。「学校受け渡し」(指定の日時をお間違えなきよう来校ください)、および「ヤマト便コレクト配送」は、現金のみのお支払となります。つり銭のないようご準備いただけますと大変助かります。ご協力、どうぞよろしくお願いいたします! 

さてさて、かつては洋服についているタグを見ると「MADE  IN  JAPAN」とはっきり書かれてあったものですが、今やそれを探すのも難しくなりました。多くは中国、韓国など海外工場で作られたものになっています。言うまでもなく工賃の安さなどに起因していますが、それがあまりに当たり前になり、驚きもしない・・・というのが現況ですよね。でも、そんな中だからこそぜひ驚いてほしいと思うのが、日本の学生服です。

日本の学生服は、今もなお日本の工場で作られています。海外では大量生産によって価格を抑えることができますが、学生服は各校ロット数が違い、しかも毎年限られた枚数だけを必要とします。少量生産という特殊性に加え、3年間基本的に毎日着用すると考えたとき、さらに必要になってくるのが確かな縫製です。高い技術を持つ縫製担当者が手作業で1枚ずつ丁寧に縫い上げ、地道な作業を繰り返したうえで製品化されていきます。

そして、着用する生徒さんは成長の真っただ中。背がぐんぐん伸びる人、腕が長くなったり、筋肉がついてがっちり体型になる人もいるでしょう。それにできるだけ対応できるように、予備の生地を裾や袖の内側に縫い込ませるなど、デザインにおいても学生服ならではの工夫が施されています。当然、縫製もそれだけ大変になります。加えて、金糸をたくさん使うことの多いエンブレムや、ボタンのデザインも各校違って、全国山ほどの学校があるというのにまったく同じアイテムの制服は2つとありません。ですから最後には厳しい検品チェックを受け、ようやく出荷、日の目を見るというわけです。

んなにAIが進んで世の中が便利になろうと、やはり大切になってくるのは「人」の力。その「人」の力が多くの業界で不足していることは周知のとおりで、とくに学生服メーカーは厳しい状況に置かれています。心配は尽きませんが、それでも地道な努力を続けながら未来を担う学生さんに制服を届けています。「MADE  IN  JAPAN」の学生服。お手元に届きましたら、試着はもちろんですが、ぜひじっくりとお手にとってご覧いただきたいと思います。どこに予備の生地が隠れているのかなど、チェックしてみるのも楽しいですよ!

「カンコー学生服」宮崎工場(2018年ユニスタ撮影)

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