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「想定内」と「想定外」

912日付朝日新聞朝刊の天声人語。この日の話題は、ここ数年よく使われる「想定外」という言葉についてでした。当初は端的で理解しやすい言葉に聞こえたものの、今になって何とはなしに、言い訳じみているような気がする・・・という内容。

 世の中、確かに「想定外」の出来事は起きてしまいます。でも「とくにそれを未然に防ぐべく役割をもつ人たち、例えば官僚や行政は決してこの言葉を安易に使ってはいけないはずだ」。この意見に、そうだよね、そうあるべきだよね、そうあってほしいと強く思いました。何か事が起きると、ネット社会ゆえに大問題になってしまう世知辛い世の中です。でも、東日本大震災のときに、東電の言った「想定外」を苦々しい思いで聞いた人も多いと思います。そのとき受け入れたと思われた言葉でも、時が進むにつれ意味あい、受け取る側の印象も変わってきます。言葉は生きている。そのことを端的に示す一例ではないでしょうか。

 個人的には、人生を歩むうえで自分なりの「想定内」をきちんとつくり、万が一「想定外」になったときはこうしようと、簡単なことでもいいから準備しておくことはとても大事だと思います。学校の試験前、ここはきっと出るだろう、ここは出ないかも。万が一ここが出ても、得点は低いから最初から捨てて行こう・・・などなど。いろいろ頭のなかで考えますよね。

 スポーツも同じ。今日の相手なら、きっとこうくるだろう。自分のここまでのミスは想定内。でもこうなったら・・・とか考えるし、野球だったら序盤の3失点までは想定内。でも、投手陣が崩れて5点以上取られたら想定外でお手上げだな、とか。想定内で事が進めば、何より焦りが少なくなります。そして、次の策もいろいろ用意しておけますね。

 ただ、たとえ「想定外」になっても、そこで立て直す力が最後には問われます。「マジ!」「うそでしょ~!」と叫びたくなる状況をどうやって打破するか。それはとてもしんどいことだけれど、「想定外」をどれだけクリアしたかで人の成長度も変わってきます。味わわなくていい想定外もありますが、ある程度の想定外はあっていいのかもしれません。

 そして、ここからは我がユニスタのお話。新入生向けの制服販売は、年明けに始まり、3カ月近くに渡り怒涛の受注と納品になりますが、毎年毎年起こるのが「想定外」です。コロナ禍では製造メーカー、配送業者が大きな影響を受け、ユニスタもさまざまなことに対応しなければなりませんでした。コロナこそ想定外で、「まさかや~」の連続のなか、納品に向けてどうしたらいいのか頭を捻り続けました。

 コロナだからと言い訳はできません。笑い話として終われなかったことも多々ありますが、やはり苦難を乗り越えたあとはまた新しい知恵が生まれます。この知恵を次にどう生かすかがとても大事。また今年も成長なかったね・・・で終わってはダメですよね~。

 9月、来年度の受注に向けて軽い助走に入りました。ラストスパートが効くように、「想定内」と「想定外」をしっかり見分けて準備をしていきたいと思います!

商品センター。次年度に向けて

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